2024/03/30 06:14

ハノーファーの蚤の市について、一度ブログに書いていますが、また。

ハノーファーは、私の住む町から新幹線のような電車、「ICE イーツェーエー」に乗って1時間ほどの街です。

ここに住んでから十数年。ハノーファーに行きたい、とは特に思わずにいました。

大都市というにはちょっと田舎なので、街といえばベルリンや日本のものが充実しているデュッセルドルフ、街自体がかわいいミュンスターなどへ足を延ばしていたのです。ところが、たまたま遠方に住む友達と、中間にあたるハノーファーで待ち合わせをしてご飯を食べに行くと、近いし、意外といいかも。と、たまに出掛けるのが楽しみな街になりました。そしてこの町に着いたら行きたい場所のルーティンも出来てきました。


メインは旧市街の蚤の市。街中の5階まである大きなリサイクルショップ(ハノーファーの住民で常に混んでいます)。たまに食べたくなるアメリカのバーガーチェーンFive Guys。飲茶が絶品の中華レストラン。ベルリン発のセレクトショップKauf Dich Glücklich(いつも見るだけ)。古くからあるマルクトホール(飲食店や、八百屋、肉屋、お茶屋、大手クッキーメーカーのアウトレットなどが入ってます)。時間があれば、街からはずれてLinden地区のカフェ。蔦が茂って、いい天気ならば広場にいっぱい広がるテーブルにみんながこぞって座るお茶の美味しいカフェ。ビーズ屋さんもチェック。昔ながらのケーキがおいしい、日本にも出店しているカカオシュトゥーベ。一応チェックせずにはいられない、イギリス発チャリティショップのOxfam。


数回来たら、大体の地理は把握して、いろいろ回っていると一日はあっという間に過ぎていきます。


写真は、3月になって旧市街の蚤の市が半年ぶりに再開されたので出かけた時のものです。

上の2枚は、駐車場で開催されているフリマ。



何があるかわからない、掘り出すぞ!というハント気分を存分に味わえるのがこのような雑多なものが多いフリマ。掘り出し物に出会うのも、もちろんこのようなフリマですが、ハズレで買うものが何もない、という事態が起こるのも、このようなフリマ!


初めて行ったこちらでは、運よくかわいいイースターのものに出会ったり、破格なモノを譲ってもらうことになったり!

ほくほくの、温泉にも入ったような気分になって会場を後にしました。実際は、雨の場合は濡れないで済む代わりに、いい天気なのに日が当たらず寒い、出店者の方は大変だよなぁ、と思うような3月初旬の数時間でした。


そして、おなかがすいているけれどまずはここに行かなくては始まらない、と向かったのが旧市街の蚤の市です。



旧市街の川沿いにある、蚤の市の発祥の地と言われるここは、常連さんも多い蚤の市。顔見知りとまではまだ行きませんが、ああ、このおじさんいつもいるなぁ、という感じのストールが並んでいます。プロの方は、バカらしい吹っ掛けてくるような値段ではなく、適正価格。中途半端な業者のようなところが吹っ掛けてくるのです(ここの蚤の市にはいませんが、ベルリンで増えています)。


適正価格なので、すっごく気に入れば買えないことはないお値段ですし、ある程度は値下げにも応じてくれます。かわいいものや貴重なものが並んで目の保養。でも楽しいのは、ありえない価格で掘り出し物を買える最初に行ったフリマのようなところだったりします(いつもいいものがあるとは限りませんが!)


さて、電車で1時間、というと、日本で言えばそう遠くないし気軽に日帰りが出来る距離です。なんなら、都内で働いていた時は毎日もう少し長い時間を通勤に費やしていました。

ところが、ドイツの問題はICEにあります。たった1時間の距離でも、順当に行って帰ることができればラッキー!とか、15分の遅れ?それくらいで済んでよかった!というくらい遅れが日常茶飯事。ICE(や、ほかの電車)が遅れなければ、もっと気軽に、いろいろなところへ行こうという気にもなりますが、遅れたら大冒険の始まりに!あらゆる乗り継ぎを考えてデュッセルドルフから今夜中に帰宅できるか、のカケであった時もありました。乗り換えのないハノーファーなどはいいですが、もう少し遠かったり、乗り換えがあればその分大変になります。

蚤の市シーズンの始まるこの春、また周辺の大きな街へ遠征したい!そろそろ各地の蚤の市をリストアップしています。